頭の悪い人の話し方と思われない為にすべき事

人は第一印象がかなり重要です。

それは見た目ももちろんなのですが、最初の数分間の会話も第一印象の１つ。

見た目はビジネス上の関係であれば清潔感があり、極度に強い体臭や口臭でも無い限り大丈夫です。合コン等の恋愛関係の出会いが絡む場ならまた、少し条件が変わってきますが今回はビジネスを主体に考えたお話です。

なぜ、頭の悪い話し方をしないほうがいいのか

頭の悪い話し方、と言っても種類や方向性が多々ありますが、会話をする上で最も重要な部分に悪影響があるから注意をしたほうが良いのです。簡単に書けば頭が悪い（悪そう）と思われてしまう話し方は損をし、頭が良い（良さそう）と思われる話方は得。

損得でのみ、物事を量るのは良くないと考えられがちですが損するより得するほうが良い。

それは誰にでも共通しています。

会話をしたり、話し合ったり。
何かを教える、教わる場合でもそうですが最も重要な事。

それは自身の意思や気持ち、考えや意見。
つまり言いたい事、相手へ伝えたい内容を正確に理解してもらう事です。

いくら良い事を伝えても、いくら良いアイデアを教えても。
相手へそれがシッカリ伝わらなければ何の意味もありません。

むしろ、アイデアやその意義だけを盗み取られ損をしてしまう…
なんて事もビジネス上では考えられますのでここはとても、重要視すべき部分と考えてください。

それではどうすれば、頭が悪そうな話方と思われにくいのかを説明します。

落ち着いて冷静に話す事

どうしても焦ると良い会話は難しいもの。

必要以上に焦ってしまったり、緊張から言葉が上手く出なくなったり。
人によっては心臓バクバク、汗がダラダラ…相手の目も見られない、という事も。

しかし、落ち着いてさえいれば大丈夫。

簡単に落ち着け！と言われてもなかなかできるものではないかもしれません。

だからこそ、見知らぬ人やあまり親しくない人とも会話をする場へ参加するのが手っ取り早く落ち着けるよう、慣れる事が可能です。

人は慣れの動物。

いくら緊張するだのなんだの言ってもひたすら会話を進め、多くの人の前で話す機会を与えられれば人は学習能力によって慣れていきそこから落ち着きも出てきます。

人により慣れるのが早い遅いはあるかもしれませんが、必ず慣れます。

落ち着きさえ手に入れられれば会話も良いものになるでしょう。

言葉遣いには注意する事

言葉遣いは会話でのコミュニケーションを取る場合、最も気をつけるべき部分です。
全く同じ内容を伝えようとしても、言葉遣いで取られ方が大きく変わってしまいます。

良い会話や有益な会話、聞いてもらいたい話であっても、相手へ良い印象で伝わらないとその意義は半減…半減で済めば良いですが誤解をされ悪く取られたりしたら残念過ぎ。そこで大きくあれこれ悪い方向へ、なんて場合も考えられるので気をつけてください。

気をつけたい言葉遣いにはいくつか種類がありますので挙げてみました。

いかにもアホっぽい話し方はしないこと

「パネェ」「何々っしょ」「スゲー！」等。ビジネスの場でここまで酷い言葉を使う人ばかりではないと感じますが、ビジネス経験が浅く友人関係によってはこういった言葉遣いがポロッと出てしまう場合があります。

自分のほうが有利な立場、例えばあなたがお客さんで相手が営業マンとか店員であるとかの場合であっても、こういった言葉遣いは避けるのが賢明であると言えます。

今はあなたのほうが立場が上であったとしても、人はどこでどう繋がるか解りませんし基本的に誰に対しても軽薄に取られそうな言葉遣いはしないように注意し、きちんとした言葉遣いを心がけてください。

語尾に「ッス」も注意が必要

「～っス」と語尾に「ス」を付けるのも気をつけましょう。無礼な言葉とは少し違うものの、軽薄な印象や悪い意味での体育会系「脳も筋肉みたい」という見方をされる恐れが高いです。

場によって、違和感の無い話し方であるのだとは思いますが、一般的な会社やビジネスの場だと敬遠されがち。体育会系＝頭悪そう、と取る人も居ますから体育会系を前面に出した話し方はしないほうが無難です。

軽い相槌や早過ぎる返事も良い印象が少ない

「ハァ」「へぇ」「うんうん」等の相槌が多過ぎるのも良い印象を抱かれない場合があります。

相槌や返事は決して悪い事ではありません。しかしこれが多過ぎたり、店舗が早過ぎてしまうと適当に聞き流されているとか、ちゃんと話を吟味して聞いていないとかあらぬ勘違いをされてしまう事があるので注意してください。

早口気味、もしくは早口であると指摘された経験がある場合は心持ち合間を開けてからの相槌や返事が良いでしょう。開け過ぎてはもちろん、ダメですのでそこは会話のバランスがおかしくならない程度に、というところです。

横柄、または偉そうな物言い

上から目線の人はたとえ、素晴らしい実績があっても良い印象は与えません。

また、実績が無くてもこちらが「お客」の立場であれば相手へ横柄な態度であっても商売ですので相手は対応してくれます。しかし、それはあくまでも仕事上の顔であって本心では嫌な印象を持たれます。

また、本当に賢い人は基本的に横柄な態度や偉そうな物言いをしません。

こちらが有利な立ち居地に居られる時は偉そうにし、不利な立ち居地なら下手に出て丁寧な対応…というのは案外、見抜かれます。更に見抜いていても相手はそれに気付かない素振りしかしないもの。

この関係は利害一致の時は良いですが何かがあった時や利益があっても、そこを断ち切れる状態になった際に真っ先に関係を消されます。そして世間は広いようで狭いもの。思わぬところで繋がって居るので悪評はすぐに広まります。

相手が上の立ち場であっても、下の立場であっても基本は敬語。

相手を気遣い、敬う気持ちを持つ必要があります。

自分自慢や大変アピールを会話に多く入れる

たまに自分の自慢を挟むくらいなら誰にでもあるかもしれません。
大変な場合、時に今の現状の辛さや厳しさを言ってしまう事もあるはずです。

また、自慢ではないけれどつい、言ってしまいがちなのが「寝不足」の話題。

睡眠時間を削ってでも仕事や、やるべき事をするのは立派とも言えますが決して、自慢にはならないですしどちらかと言うと「言わないほうが良い部類の話題」である心得てください。

ある程度落ち着いていられる職種や長らく働いている職場であれば単に「時間配分が下手で仕事が遅いから寝る時間を削らないと仕事が終わらせられない人」とも取れます。

立ち上げたばかりや、これから軌道に乗せようとしている仕事や事業であればしばらくの間、そういう状況が続くのは至極当然。相手にアピールする種類のものではありません。「俺、毎晩毎晩、歯を磨いているんだぜ！」というアピールをしているようなものです。

また、「俺だからできた」「私だからこうなれた」等も入れないほうが良いです。

他人の自慢話って聞いていて楽しいものとは言い難いです。ビジネスの場であれば時に「こういった利益が出せた」と言うのはあってもそれを何度も自慢し続けると嫌がられます。

自分語りは極力、避けるべき

「子供が居るから大変なの～」「何々のポストに要るから忙しくって」「昇進したけど忙しさの割が合わないよ」「収入は増えたけど忙しいから使えなくって」等、自慢したい気持ちや大変さアピールをしたいのも解りますがそれは心の中にしまって置いてください。

聞いている側からすれば「で？」「だから？」です。

子供が居て大変なのは当たり前。それをアピールするのは単に「子供が居て大変だから何々して」といった甘えや嫌な頼りをしたいように聞こえてしまいます。何かの重要ポストに居れば忙しいのも当たり前ですし、昇進したなら割が合わない忙しさになるだなんて会社員であれば往々にしてある事です。それが嫌なら辞めれば？とかんじられてしまうでしょう。

収入は多いけど使えない～なんてのもただの自慢に聞こえます。本人は心から「給料が上がっても使う時間が無ければ意味が無い」と思っているのだと感じますが、周りからすれば「金に困っていない自慢」となります。

自分語りをするのは極力、控えて話の流れで言わないとならないような時に少しだけ言う。もしくはやんわり誤魔化した程度に伝えるのが理想的です。頭が良い人って案外、自分語りをしていないもの。

過去の優れた偉人や経営者、優れたリーダーを見るとよく解ります。

どうすれば頭が悪そうな会話に思われないのか？

話し方の前に聞き上手になる事です。

スピーチであればまた、別なのですが会話の場合は相手と言葉のやり取りが必要。そこで自分の言いたい事や伝えたい事ばかりをベラベラ話してしまうと会話をする気が失せる、というか相手から良い印象を抱かれません。

良い印象を抱かれていなければ、良い風に見られないのは当たり前です。独りよがりの話や会話はそのまま頭が悪そう…とか自己中心的な人という見方をされてしまいます。

ここを気をつけた上で、取り入れたい事がいくつかあります。

早口にならないように注意する

伝えたい事が多いとか、熱い気持ちがあったりすると時に、早口気味になる事があります。

しかし何せ聞きにくい！

黒柳徹子さんくらいに滑舌良く話せればまた、違いますし有名な方であれば「そういう人」として取られますが普通の人であれば、そういった有名人補正はかかりませんので聞きやすい会話をする必要があります。

実は早口は頭が良く、早口になる場合と頭が悪くて早い場合がありまして…

ヤンキーの全てが頭が悪いとは言いませんが、ああいったタイプって早口にまくし立てますよね。また、オドオドとして声が小さく早口にモゴモゴ話す人も居ますがやはり、賢くは感じられません。

ゆっくり話され過ぎても聞きにくいのでバランスは必要ですが心持ち、ゆっくり話すようにしましょう。

基本は敬語で話す事

パネェ！とかスゲー！とかの物言いや、何々っス！みたいな砕けた話し方ではなく、敬語での会話をする事が必要です。ある程度、詳しくなりお互いが知れて来れば、ある程度の砕けた口調も良いのですが最初やビジネスの場では、敬語が必要です。

敬語って何？
どんなのが敬語？

という場合は【敬語】【使い方】などで検索をすれば出てきますし、どうしても解らない場合はビジネス会話を学ぶ場もありますので行ってみましょう。

相手が年上であろうと年下であろうと。
その他、男女の差があったり何かしら、立場が違っていたとしても敬語。

相手を敬う気持ちを忘れてはいけません。

何度も同じ事を言わない事

わざと狙って言えるような高等会話が出来るのなら良いんですが、そうではない場合。何度も同じ事を言うのは「前に言ったの忘れてる？」「さっきも聞いたから…」と思われます。

また、ビジネスの場で同じ事を何度も言うと「売り込みがしつこい」とか「話が下手だなぁ…」とか感じられてしまうと、圧倒的に損なので気をつけたいものです。

適度に目を見て話す

目をガン見するのはイマイチ良くないですが、会話はある程度、相手の目を見る必要があります。目を見るタイミングは３秒くらい見てちょっとそらして、また３秒…程度というかずっと見続けて話すのではなく、適度に見て適度にそらす必要はあります。

あまりに頻繁に見てそらしてを繰り返してはいけません。
また、先にも書いた通り一切、目を逸らさず見つめ続けるのもイマイチです。

なるべく声を前に出すように話す

得手不得手もある部分で普通に話していても、声が大きい人と小さい人がいます。また、声の質もあるのでよく、通る声の人が居れば、通りにくい声質の人も居ます。

ですから「なるべく」で良いのですが、声が前に出るように声を出すのがお勧めです。

ここは急に上手くならないので、最初はやや声を大きく話す程度で構いません。

少しずつ、声が前に出るような話し方をしてみてください。大声を出せば良いというものでもないので注意してください。

相手が言った事に対し適切な返しをする

極端な話しになりますが、例えば

A：「価格をもっと抑えて仕入れたいんだけど、どうすればいいかな？」
B:「今日の夕飯って何にしようか？中華食べたいから中華でいい？」

…であれば会話になっていませんよね。

相手の言葉に対し、正しい返答が必要なのは解るはずです。

とにかく、会話とは相手あっての事。

相手が何を伝えたく何を、聞きたいのかを考えてください。

ここまで書いたけれど難しい事ではありません

相手に解るような話し方をし、それに対して的確な回答をする。
そして話し方を敬語にし、相手の目を適度に見て聞きやすい速度で話す。

簡単に書いてしまえばそれだけです。

これだけで、会話としては随分と得するようになるので心がけてみてください。