中高年でリストラ対象者にされないために

リストラ要員にならないようにするには？

正直なところ、難しいです。

だって「このままではリストラ対象者にされるのでは？」と気付いた時から気をつけてももう、遅い。
気をつけてから急に、リストラ対象者に見られないように変わる事は非常に難しいですからね。

だからこそ、日頃からの行動も大切になってきます。

会社にとって「こいつは会社へ利益をもたらす使える人材である」とされればリストラ対象者にはなりません。けど、大半はそこまで思ってもらえませんし、努力や頑張りだけでそのようになれるわけでもないのです。

中高年で再就職を余儀なくされたらどうするべき？

自らで脱サラした場合は覚悟もあるでしょう。
また、そこで上手く行かなくても、厳しい言い方をすれば自業自得。
ここで逃げて諦めて再就職をするか、アルバイトをしてでも軌道に乗せるか。
自分で選んだのですから、自身の裁量でどうのかしなければなりません。

けれども、本人に原因が無く職を失った場合は覚悟も何もありません。

もちろん、原因が無いと思っているのはリストラされた本人、場合によっては周囲の人も思ってくれますが、会社や企業からすれば理由はあります。それは「人を減らして従業員に支払うお金を減らしたい」ただ、それだけです。

リストラ非対象者になるには

中高年であれば、雇われたての人より給料が高いもの。
それでいて会社から見て使い勝手がイマイチであれば、会社はリストラ対象者にしたくなるもの。と、いう事は会社、上司、雇用主から必要とされる人材であるば良い。それだけの事ですが、これも難しいです。

• イエスマンを貫き通す
• 汚れ仕事や雑務、掃除を喜んでする
• 会社に利益を持ってくる優れた人材
• 仕事が早く頭の回転も早い優秀な人材
• 会社や上司に対して服従し、逆らわない
• 低待遇低賃金にも不平不満を漏らさない
• 残業代が出なくても、残業や泊まり仕事も苦にしない
• 無理難題や本来の仕事以外を押し付けられても全て応じる
• パワハラやモラハラを受けているのなら甘んじて受け続ける

これらを兼ね備えていれば、リストラ対象者にはなり難いでしょう。

イエスマンを貫き通す

会社や上司はイエスマンが大好き。

何でも賛同してくれ、何でも請け負う人は気に入られます。。そこで良い成果が出れば、上司や会社の功績。失敗すればイエスマンの動きが悪かったせい。会社の方針や上司の意見にイエスを言う人は好まれます。自分の意見や感想はひた隠すしかありません。

しかし、イエスマンなので「会社を辞めてくれ」に対しても「イエス」と言うと考えられているから簡単にリストラ対象者にされる可能性も否めません。

汚れ仕事や雑務、掃除を喜んでする

単純で時間がかかる面倒な仕事を進んでする。
当番制だろうがなんだろうが、早く来て掃除をしておく。

このような行動を取り続けていれば会社や上司、その部署に便利で必要な人材と思われます。こういった仕事をひたすらしてくれる便利な人は好まれますが、本当に業績が悪化すれば便利屋さんは…対象者にさせられる可能性はあります。

会社に利益を持ってくる優れた人材

会社に利益をもたらす存在であれば、手放し難いです。

貰っている月給の3倍以上の利益を持ってくる人であれば経営者も気に入ってくれますし、出世もするでしょう。けれど、全ての人がこのように優秀な人にはなれません。努力したから全ての人が結果として出るか？と言えば答えはノー。

ここを目指すのも1つの手ですが非常に、難しいです。

仕事が早く頭の回転も早い優秀な人材

何かを教えれば即、吸収し教えた事以上の功績を出せる。

そういった頭が良いね、とか回転が早いね、と言われるタイプであれば会社や上司からは気に入られます。この手のタイプは仕事をさせても他の人より圧倒的に早い傾向があるので同じ時間、雇っても他者の1.5倍から2倍をこなせます。

1を言えば10を知る。そういった人材は育てるのが楽なので非常に好まれます。

会社や上司に対して服従し、逆らわない

先のイエスマンと似ていますが、こちらはもっとこう…

いわゆる「腰ぎんちゃく」なんて揶揄される場合もあるタイプで自分の上司や会社をとにかく立てます。持ち上げておだてて、会社や上司を気分良くさせるのがとにかく、上手。また、あの人が不平不満を漏らしていた等をちくいち、報告する役割も重要です。

報告した結果、その相手がリストラされる可能性がありますが自分の身が守れるなら厭わない。自分の保身が何より大事でヘコヘコするのが苦では無い、という人なら徹底的に出来るかもしれません。

しかし、それも本当に会社が困ったら容赦なく切られますけれどね。

低待遇低賃金にも不平不満を漏らさない

給与が下がっても不平不満を言わないし、社内の待遇が下がっても文句を言わない。

「会社がこうと決めたなら仕方ない」と黙々と働くような人も、会社からすれば便利な人材。低待遇でも低賃金でも文句の1つも言わず働き続けるのなら「とりあえず使っておこう」となります。

…あくまでも「とりあえず」扱いではありますが多少の回避策にはなるでしょう。

残業代が出なくても、残業や泊まり仕事も苦にしない

残業代を出さない会社も年々、増加傾向にあります。

無給で働いてくれるのですから会社からすればホクホクですよね。泊まり仕事になったとしてもしっかり、こなしてくれる人は便利に使えます。こういった仕事を苦にしない、というよりは「苦にしていても隠せる」かどうかですが、こういうブラック企業であってもしがみ付いていられれば、会社から切る事は少なくなるかもしれません。

けど、身体が持つかどうかは微妙です。

無理難題や本来の仕事以外を押し付けられても全て応じる

会社は従業員に対して様々な事を命令してきます。

お金を払っているんだから働いてもらって当然、という考えは否定しませんが何でもさせて良いとも思えません。ですが、平気でしてくるものです。それまでしてきた職種とは違う仕事をさせたり、押し付けたり。事務職をいきなり営業に回したり…そんなのも聞いた事があります。

これらは大抵、会社都合の解雇にしたくないけど辞めさせたい場合に取られる手段。しかし、それでも耐えられてその仕事をこなせるのなら居続けられるかもしれません。

けれど、どんどん無理難題が膨らんでくるでしょうね。

パワハラやモラハラを受けているのなら甘んじて受け続ける

社内も学校同様、イジメも案外あるものです。

イジメの構造も簡単で「虐めている側は居心地が良いから」なのでひたすら、この虐めに耐えている間は社内にとってそれこそが「利用価値」なのです。1人、虐められる人が居れば他は安泰だし、虐めている側というのは大抵、虐められている人より優秀な場合が多いのも事実。利益を持ってくる優秀な、彼ら彼女らのストレス発散の役割を担っています。

甘んじて受け続けられれば、会社に居られる可能性はありますが……

会社にとって使えない人＝ダメな人＝リストラ対象者

会社から見て「使えない人」と位置付けされるのは本当にダメな人と言うより大半は「普通の能力で凡庸な人達」です。とても優れているわけではないけど真面目に働いています。与えられた仕事を何とかこなそうとしている人。

使えないとされる人も、ダメな人とされる人も。

単に普通の人であり、何ら問題はありません。
けれど、凡庸で真面目な人を企業はあまり、必要としていないのです。

今はコンピュータ化も進み、以前より少ない人数で仕事が可能なので正直なところ人手は余っています。企業が欲しいと思う人数以上に、働きたいと思う人が居る。この状態が続く限り、会社は人を選びたい放題。

選ばれても気に入らなければ辞めさせ、またありあまる人材群に募集をかけて雇い入れれば良いし、給料を上げないとならない頃に解雇して新しく雇いなおせば経費削減になります。そんな採用をし続けていれば中には優秀な人も混じっていて、そういう人を長期雇う。

弱者に厳しく賢い者に優しい。
そんな社会にどんどん、進んでいます。

リストラ対象者から確実に外れる事は不可能

真面目で、人間として心の痛みを感じストレス耐性も普通。
10人居たら9人はここに当てはまるだろう、そういう人達です。

つまり、リストラ対象者とはほぼ誰にでも当てはまってしまうのが今。

ほんの一握りの優秀な人。
そして経営者や一部のお偉いさんだけがリストラ対象ではありません。

殆どの人。

雇われている人の98％くらいは、リストラの危険から完全に逃れる術はないのです。