

長引く不況とデフレに喘いでいる今の日本。
少しずつ、改善されてきたとは言ってもまだまだですよね。
正直、この文章を見ている人で「生活がとても楽」という人は居ないのでは?と感じます。
ニュースでも、どこそこがリストラを打ち出した。
どこどこが数万人規模で人員削減…とよく聞く話題。
こんなのが珍しくないという事自体、不景気であり不況はまだまだ続いている証拠です。
この記事の目次
今、安定した職業に就いている人であっても安心はできません。
企業はつまり、法人。
法人は法人格を守るのが最優先です。
そして、経営者とそこのお偉いさん方が大切です。
それ以外の一般社員は「いつでも切り捨てられる駒」としか見ていません。
使えるときは便利使い、会社を守るためにはサクッと切る。
それに関して罪悪感なんて抱かないと考えて間違いはないです。
数字で聞くと「多いな」という感覚しか抱きませんがよく、考えてみてください。
その何万人の背景には家族が居ます。
独身であったとしても親御さんや祖父母、曾祖父母が居る場合もあります。
お金という現代社会で最大のライフラインをスッパリ切るこの行為。
年齢や職種によっては死刑宣告に近い破壊力を出す場合もありますし、実際のところ。
リストラを苦にした自殺は絶対にあります。
詳細にそれが伝えられませんし、遺書が無い場合もあります。
家族だけがそれを感じ取り、知っている場合もあるでしょう。
つまり企業にとって社員が死のうが生きようがどーでも良い。
使えるうちは使っておき、要らなくなったらポイ捨てできる便利な物。
そんな感覚しか持っていないでしょう。
リストラは簡単に可能です。
しかし、できれば「自主退社」に追い込みたい。それが企業の本音です。
会社都合の退社だと手続きも煩雑になりますし、退職金制度がある会社だと会社都合で辞めさせた場合でも年数に応じて退職金を支払わないとなりません。ただでさえ、サクッと切りたい人材にお金なんか払いたくないのです。
となると、精神的肉体的に追い込みが必要です。
それも迂闊に訴えられ無いような「合法的な」追い込みが必要になります。
社労士が「社員をうつ病にさせる方法」なるマニュアルを作ったというニュースがありました。しかし、こんなのも氷山の一角であり、ブラック社労士が存在するのは事実です。
「社内の業績を上げるための人事異動」とかにすれば異動が可能です。
そこに変な業務を入れればそれだけで可能です。例えば、プログラミングをしていた人を、肉体労働が基盤の部署に異動。こんなのは業績を上げるためには到底、思えませんが会社が「こうだ」と言えば「こう」です。
これで無理と感じたなら辞めてください。
ただし、自己都合退社扱いとなります^^
耐えて耐えて鬱になるか体を壊すか。
鬱になっても体を壊しても会社はクビにしやすくなりますからね。
本当にここに尽きます。
更に若い人より中高年のほうがこの、危険は上がっていきます。
若い人ほど給料を安く、抑えられますし扱いやすい。対して中高年で長く勤めているとそれなりに、給料も高くなってきているので企業からすれば切りたくなってくるのです。
大手だから大丈夫。
長年、頑張ってきたから大丈夫。
会社に貢献してきたから大丈夫。
そんなのは何の保険にもなりません。
長年、その仕事だけに注力してきたからこそいざ、リストラになったら危険極まりないのです。
20台前半に就職し、そのままずっと同じ職場で働き続けて気づけば中高年。
高度成長期の頃であれば、終身雇用もあり年功序列もあったので安泰でした。
しかし、今は違います。
過去の「就職安全神話」は完全に崩れています。
何十年も同じ仕事をしてきた。
つまり「今更、他の業務ができない」状態になっているのです。残念な事に中高年になればなるほど、新しい知識を覚えるのが困難になるのもあります。そこにリストラが迫ってきたら、どうしますか?
今までと違った仕事ができますか?
新しい業務内容をすぐ、覚えられますか?
同じ職場で長年、がんばってきたからこその悲劇がそこに起きるのです。
年代で分けて無差別に選ぶ会社もありますが、大抵はなんらかの理由があります。
端的に書くと「社内で能力が低いけど長年居るから賃金が高め」な人。
人も良いしがんばってもいる。
でも、会社が求める能力には届かない。
そんな人はゴマンと居るでしょう。
そういう人は会社内からすれば「使えない人」。
つまり「ダメな人」という位置を押し付けられるような人です。
ここで言うダメな人とは、恐らく不器用な人が多いでしょう。
仕事とは、努力や頑張りだけで良い仕事ができるわけではありません。人柄を見てそれも加味してくれれば良いのですが、会社とは数値が全て、結果が全て。努力しているけど数値が低い、というのは「要らない人材」でしかないのです。
そして更に恐ろしい事に1つの会社でダメな人と思われた人は、他の会社に行っても同様の思いを会社から抱かせる要素をたくさん、持っています。
それを持ってると世間では損ばかりをする。
これをご存知ですか?
「あの人はオーラがあるよね」と良い意味で言われる事がありますよね。
その逆で「あの人はダメなオーラがあるよね」という具合、というか。
それは人から滲み出ています。
ダメな人のオーラは良い職に巡り合いません。
あなたが雇う側として考えてみてください。
出来る人オーラとダメな人オーラ。
どちらを会社に招きたいと思いますか?
ほぼ、100%で出来る人を雇いたいと感じませんか?
1つの会社でダメな人と烙印を押された人は、不思議な事に他の会社でも同様に見られがちですし実際、面接官の目には「ダメそうな人」と写りやすいものなのです。
だから「ダメな人」「ダメそうな人」「使えなさそうな人」に見られた時点で大きなマイナスです。
更にそれが中高年であったのならもう、終了と言っても良いくらいに人生レベルで大きく損です。
リストラ要員に選ばれ、実際にされてしまった場合の中高年の再就職とは。
ここまでの説明でよく、理解ができると思いますが難しいです。
とんでもなく、難しいです。
脅しでもなんでもありません。
なぜなら、筆者が身をもって経験してきたからです。
ダメな人は損をします。
若ければ年齢である程度はフォローが効きますが、中高年であればもう……
個人が気をつけられる事は案外、限られています。
もちろんですが会社に気に入られる事でもないし、上司にゴマをする事でもありません。
日頃からダメじゃない人で居る事を心がける事です。
更に、もう1つ、万が一いきなり切られても大丈夫なように自力で稼ぐ方法を覚えておく事。
でないとある日突然、クビ宣告をされたらお金というライフラインの供給が絶たれれます。
しかし、いきなり切られても自力で食いつなげる力があったなら焦りません。
リストラなんて他人事、対岸の火事。
そう、考えずいつ自分に降りかかってきてもおかしくないと考えておく事。
これこそが現代のサラリーマンに1番、必要な事なのかもしれません。
sonoutikokoni